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こんにちは、町村ゆきです。
いつもありがとうございます。


アメブロ恋と仕事の心理学水曜日のテーマ素敵な愛の育て方に投稿した記事です。

よろしければお読みください。


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人との関わり方が分からない、人との関わりが面倒に感じる。
カウンセリングではそんなお話しを聞くことがあります。


別に相手のことが嫌いなわけではない。
むしろ好きな人なのに。
でも、人と関わる時は緊張する。疲れる。


パートナーとのデートでも、友人と遊びに行く時でも、職場の人とのランチでも、相手から誘われたりすると凄く嬉しい気持ちになるのに、でも次の瞬間にはなんか面倒だなって感じてしまう。

いざ会ってみるとそれなりに楽しいのですが、家に帰って一人になるとドッと疲れが出てきてしまう。

みんなはあんなに楽しく過ごしているのに、どうして私はこうなっちゃうんだろう…。

以前の私はずっとこんな感覚を持っていました。
(今でもたまにですが面倒だなって感じることはあります(^_^;))

どうして、人と関わることに対して面倒な感覚を持ってしまうんだろうと、自分自身のことをあれこれと思い巡らせるうちに、あることが頭に浮かんだのです。


それは、「ちゃんとしなければいけない」ということ。


相手の話はちゃんと聞かなければいけない。
相手の気持ちはちゃんと理解しなければいけない。
相手に聞かれたことにはちゃんと答えなきゃいけない。

私は小さい頃から誰かと関わる時は無意識にこんなふうに思っていたと思います。

友達でも親でも誰が相手でも「ちゃんとしている自分」として関わるようにしていました。

なぜ「ちゃんとしなきゃいけない」って思っていたのかというと、間違えることが怖かったからなんです。

頭の中で何度もシュミレーションをして、自分が間違ってないか何度も確認する。

今、間違ってないかと書きましたが、当時の私の中では、

相手が喜んでいる=正解
相手が喜ばない=間違っている

こんな風にとらえていました。

特にイレギュラーな出来事は超絶に怖いです。

何が正解で何が間違っているのかが分からないので、相手の表情や言葉には細心の注意を払いました。

相手を怒らせないようにとか、相手が不安にならないようにとか、何でも先回りして対応していたんです。

では、一度も間違ったことがないのか?、正解が手に取るようにわかるのか?と聞かれるとそんなことはなく、相手が気分を悪くして怒ってしまうこともありました。

なによりこんなに「ちゃんとしなきゃ」と頑張っていたのにも関わらず、小学校や中学校では無視をされたり仲間外れにされたりもしました。

ですが、そこでも「ちゃんとしなきゃ」が発動するのです。

無視をされると凄く嫌な気持ちになるのですが、それよりも無視をされている私のことを周りの人がどう思って見ているのか?とそっちの方が気になるのです。

私は無視をされていることより、周りから無視をされている人間だと思われることが怖くて怖くてたまらなくて、無視や仲間はずれにされていることも気づいてないフリをしました。


今、あの頃を振り返ると、私の「ちゃんとしなきゃ」の気持ちの裏側には、私がちゃんとしなければ相手は私を怒るだろう、私を嫌うだろうと、まるで相手を自分を傷つける人のように見ていたため、そんな私を見て相手も気分を悪くしたのかもしれません。

相手は私と仲良くしたかっただけなのかもしれないのに、当時の私からすれば私に近づいてくる相手は怖い存在のように感じて、無意識に相手を避けてしまっていたのだと思います。


ちゃんとしようと頑張っているのにいつも上手くいかなくて、その度に自分のことを責めました。

自分が間違っているからなんだ。
自分がバカだからなんだ。

いつも自分のことをこんなふうに責めては、「もっとちゃんとしなければ」と頑なになっていったように思います。


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私がこうなったのにはルーツがあります。

それは、母との関係です。

私が小さい頃の母というのは、可愛く言うと「すごい怒りん坊」でした。
可愛く言わないとすると、とてつもなく批判的で、いつもとてつもなく怒っている人でした。

私が何かする度にいつもダメ出しをしたり、私が失敗をするとバカにしたり怒ったりするのですが、小さい私は「お母さんが言うんだから正解!」「怒られるってことは私は間違っている!」と思い込んだのだと思います。

母の顔色を気にしてきたことや、母から批判されてきたことで、私は母以外の人と関わる時も「自分に近づいてくる人は全て母のように自分を否定する人!」のように感じて、一生懸命に相手の顔色を伺うようになっていったのです。

ここまで、母のことを結構ディスってしまったのですが…。

当時の母は父の長年の浮気で苦しんでいたことや、父との離婚でお金もない中で誰にも頼れず、一人で私と妹を育てていかなくてはいけないプレッシャーで毎日焦りや不安を感じていたのだと思います。

今の母は私の話しを聞いてくれたり、私の気持ちに共感してくれる優しい母ですが、あの頃は母自身が自分のことを責めていたり、毎日を生きることが精一杯で私や妹に優しくすることが出来なかったのかもしれません。

私も大人になり母と楽な距離感で関われるようになりましたが、私の中には小さい頃に言われた母の言葉がずっと残っていて、今度は私自身がその言葉を自分に向けるようになっていきました。

あんたが悪い!
どうしてそんなことも出来ないの!
ちゃんとしなさい!

母のように私を批判する自分と、ちゃんとしなきゃいけないって焦る子供の自分と、私の中にはあの頃の母と私がいるような感覚がずっとあったのです。

なので私は人と関わるだけですぐに疲れてしまい、関わり自体を面倒に感じるようになり、人を避けるようになっていきました。


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そんな私が心理学に出会ってショックをうけるくらい驚いたことがあります。

それは、人間には感情というものがあるということ。

もちろん頭では「人間は感情の生き物」ということくらいは分かっていましたが、人の顔色ばかりを見てきた私にとっては、自分がどう感じているか?なんてことに意識を向けたことなどなかったので、心を癒していく中で自分で自分の感情を感じられた時は、私も普通の人間だったのだと本当にびっくりしたんです。

私、本当は嬉しかったんだなとか、
私、本当は悲しかったんだなとか、

こんなふうに自分の感情を自分が感じられる度に安心感を感じたのを覚えています。

でも、長年人の顔色を伺い続けた私ですから、すぐに相手はどう思っているのだろう?という恐れでいっぱいになったりもしました。

でもその度に、じゃあ、私はどう思っているの?と聞いてあげることで

私は嬉しい!
私は悲しい…。
私はこうしたい!
私はやりたくない…。

と、自分の中の正解(自分の感情)が分かってきて、自分の感覚や感情を頼りに自分のことを決められるようになっていったのです。

そうしているうちに、今まで間違えないようにと相手との関り方をシュミレーションすることや、イレギュラーな出来事を回避するための「ちゃんとしなきゃ」は少しずつ重要ではなくなっていきました。


人と関わる時は、自分の感じたまま関わればいい。
もしも何かが起きたとしても、その時に対応すればいい。
困った時は相手に頼って力を貸してもらおう。


そんなふうに相手のことも自分のことも少しづつ信頼できるようになれたんです。


それでも、誰かとの関りの中でふとした時に不安や緊張を感じた時は、

ちゃんとできていなくても、大丈夫。
よく頑張っているよ。
それが私なんだから。
全部大切な私なんだから。

と、自分をまるっと受け入れてあげる言葉を自分にかけてあげています。


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最後に、

「ちゃんとしなきゃ」と人と関わろうとする人は、心から相手を大切に出来る人なんです。

あなたが相手を思いやる気持ちは、あなたの愛です。

そんなふうに人を大切に出来るあなたは、本当は人のことが大好きな方なんだと思います。

もしもあなたが、かつての私のように人との関わりを面倒に感じているのなら、先ずはそんなご自分の優しさに目を向けてあげてくださいね。

私は自分のことより相手のことを大切にしようとするあなたの優しさや誠実さをとても愛おしく思います。

どうか、相手に向ける優しさと同じように、あなた自身にも優しさを向けてあげてくださいね。



最後までお読みくださりありがとうございました。




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