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こんにちは、町村ゆきです。


夫婦関係の中で、浮気や借金、セックスレスなど、大きな問題が起きているとき。


多くの人が、その問題をなんとかしようとしますよね。

やめさせようとしたり、
問い詰めたり、
正そうとしたり、

なんとか解消しようとする。

でも、そうやって問題を解決しようとしても、うまくいかないことってありませんか。

今日は、そんなときに知ってほしい、

心理学で言うところの「役割」という視点からお伝えできたらと思っています。

よろしければ、お読みくださいね。



◎問題は二人で作ってきた「関係」の中にある

心理学では、夫婦の間で起きる問題を、どちらか一方の問題ではなくて、二人の間にできあがった「関係のパターン」として見ていく考え方があります。

それは、どちらが悪いとか、どちらが正しいとか、そういうことではなくて、

互いが当たり前のように担ってきた役割が、うまく機能しなくなったときに、“問題”という形で表に出てくる、ということなんですね。

つまり、浮気や借金、セックスレスも、その出来事そのものが“問題”というより、

それまでの二人の関係の中で積み重なってきたものが、結果として表に現れてきた出来事、というふうに見ることもできるんです。



◎気づかないうちに、役割ができあがっていく

夫婦の役割は、最初は互いの「優しさ」から始まっていることが多いんです。

この人のために何かしてあげたいと思う側と、その気持ちを嬉しく受け取れる側。

もともとの性格も相まって、互いに居心地の良さを感じ、二人にとってそれが愛の形のようになっていくんですね。


でも、それがずっと続いていくと、互いの心に変化が生まれていきます。


やってあげる側は、頑張り続けることになっていくし、
やってもらう側は、受け取り続けることになっていく。

「優しさ」だったものが、いつの間にか「役割」になっていくことがあるんです。


そして、その役割が繰り返されていくと、次第に強化されて、

やってあげる側が、管理したり、指示したりする側になって、
やってもらう側が、従う側になっていく。

なんとなく、夫婦というより、親子のような上下関係になってしまう。
そんなふうに感じている方もいるかもしれません。


この関係では、互いに自分の本音が言いにくくなっていきます。

言いたいことを飲み込んだり、本当は感じている気持ちをそのまま出せなくなったり、少しずつ窮屈さを感じるようになっていきます。

ただ、その気持ちをそのままでは出せないので、違う形で関係の中に現れてくるんですね。

そうすると、相手に対して魅力を感じたり、愛を求める気持ちも少しずつ薄れていきます。

たとえば、

セックスレスという形で、相手と距離を取ろうとすることがあります。

また、夫婦の間に心理的な距離ができていくと、外でつながりを求める浮気という形で表に出てくることもあります。

あるいは、相手に本音が言えない状態が続くと、見えないところでストレスを発散するように、借金を重ねてしまったり、反抗的な態度として現れてくることもあるんです。


これは、

どちらかが関係の中で担ってきた役割から、無意識に抜け出そうとしたときに、起きることが多いんです。

問題に直面した側は、なんとかしようとして相手を正そうとしたり、変えようとしたりして、元の関係に戻そうとするのですが、

でも、そうすればするほど、相手がより頑なになってしまうことがあります。

このとき、相手からすると、

「またあの役割に戻って」って言われているように感じて、抵抗してしまうからなんですね。

このように、起きている問題だけを切り取って解決しようとすると、そのやり取りが繰り返されてしまって、結果として問題が長引いてしまうこともあるんです。



◎実は、二人は同じ気持ちを感じている

少し意外に感じるかもしれませんが、

管理する側と、従う側。

やっていることは真逆に見えるんですが、実はその奥にある怖れはとてもよく似ていたりします。


心理学では、「アタッチメント理論」と呼ばれる考え方があって、

人は、小さい頃の大切な人との関係の中で、

「自分はこうしなければ、愛されない」

という感覚を、自然と身につけていくと言われています。

するとそれが、大人になってからのパートナーとの関係でも繰り返されやすいんです。


その奥にあるのは、

「ありのままの自分では愛されないかもしれない」

という怖れのような感覚です。


管理する側は、「役に立つ自分」でいようとして、
従う側は、「本当の自分を出さない」ことで、

それぞれがその不安から身を守っているのかもしれません。


関わり方や、やり方は違うけれど、守ろうとしているものは同じで、

「この関係を壊したくない」

という切実な思いを、互いに抱えていたりもするんです。

その役割を、二人で無意識に続けてきたのだとしたら、

それぞれが、自分なりのやり方で、この関係を守ろうとしてきた結果なのかもしれません。


そして、その動機は、やっぱり愛だったんじゃないかなって思うんです。



◎問題は、本当の自分に戻っていくきっかけになる

夫婦の間で問題が起きたとき、それは本当に傷つきますし、悲しみや苦しみも感じますよね。

でも私は、問題って、これまでのやり方ではうまくいかなくなっていることに、気づかせてくれるものとして見ていたりもします。


役割を背負ってきた自分に気づいてあげることで、

相手に対して、本当はどんな気持ちを感じていたのか、
自分はどんなふうに関わってきたのか、
相手は、どんな気持ちを感じていたのだろう。
自分はこれからどうしていきたいのだろう。

そんな、問題が起きたからこそ見えてくるものってあると思うんです。


「もう、この人とは無理」

と思って、自分自身が幸せになるために離れることも、

それでも、この人と一緒にいたいと思って、関係をもう一度作り直していくことも、

問題が起きたことで、

自分の本当の気持ちと向き合った先で選んでいくこともできるのだと思います。


自分の素直な気持ちとつながれたとき、パートナーとも、その気持ちのままで関わることができるようになっていきます。

そうすると、これまで上下の関係で関わっていた二人が、夫婦という対等な関係性へと戻っていくこともあるんです。

これまでの「こうあるべき」「こうするべき」という役割を手放して、安心やつながりを感じられるパートナーシップになっていけたらいいですよね。


とはいえ、問題の渦中にいるときは、自分のことも相手のことも責めたくなったりします。

そんなときは、よかったらカウンセリングも使ってみてくださいね。



***


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